コネクション【connection】の略で、この場合親しい人間関係や、なんらかの縁故のこと。親友や上司・部下、仕事の依頼主や所属団体の関係者、親類縁者などが代表的。具体的には一般的なファンタジーもので盗賊は盗賊ギルドにコネがあることや、現代もので探偵が情報屋へのコネを持つなど。

きちんとゲームシステムに組み込まれているシステムはさほど多くは無いが、ルール的にサポートされていないシステムでもキャラクターの持つコネについて考慮することはプレイの内容・面白さを深めるのに大いに役立つだろう。

ゲームシステムにもよるが、ルール的・ゲーム的な効能(メリット)は色々とある。情報収集の際にコネのある人物が情報源となって必要な情報を問い合わせできることは、情報収集の判定時に成功率や成果を向上する効果をもたらす。また、戦闘時には直接戦闘に関る物理的援護が得られるかも知れないし、アイテム・戦略的優位・権限・支援魔法などの提供により間接的支援を行い戦闘の勝率を向上させる効果も期待できるかも知れない。このようにコネはシナリオの進行上、PCにとって有利に状況を運ぶための重要な道具として活用できる。

しかし逆にコネがあることのデメリットもいろいろある。外部からコネのある人物の属する社会組織の一員として把握されやすいために、対立する立場の人間との交渉が厄介になり(交の成功率が落ちたりする)、場合によっては襲撃を受けたりする可能性もある。またコネによって利益を得ることができるのがPCだけであるというような一方向の収奪関係であることは少なく、PC側も受けるメリットに見合うだけの見返りをコネの相手に与える必要がある(報奨金や任務の依頼など)。マスターにとってこれらのコネを持つことから派生するPCへの難題は、シナリオ上の障害として利用できるばかりでなく、シナリオへの導入手段や誘導手段としても有用である。