• 読み:きたいち

理論的な・理想的な平均値。多数回の試行における目の和の平均値は期待値の近くになると期待できる。英語では expected value 、もしくは expectation。

離散的確率変数(ようするに) xの可能なすべての値について、それぞれの確率P(x)を掛けてすべて加えることで得られる。数式で書けばすべての xについてΣ(x*P(x))。このときP(x)は確率分布。連続確率変数でも期待値は定義されているが、TRPGでは離散確率変数の期待値を用いる。

ゲームデザインにおいて一般にさいころの出目はすべて均等であるとして期待値を考えてバランスを取るが、実際にはさいころの出目には工作上の精度などの都合などで偏りもある。これを考慮しているルールにはアップル・ベーシックがある。

また、期待値だけしか考えないで分散や分布を考えないでデザインすると、フォーリナーのキャラクター作成ルールに見られるように希現象によってゲームバランスが崩壊することになる。